Public DNSを設定したらやっぱり速くなりました

6月にMacbook Air (Mid 2012)を購入して、それまで使用していた Late 2010 からTimeMachineで環境の移行をして、ほとんど何も設定し直さなくてもそのまま使うことができたのですが、ほんの一部だけ、引き継がれない情報があるようです。今のところ僕が確認した限りでは、無線LAN環境くらいでしょうか。

まあ、最初のセットアップの際にTimeMachineと繋ぐために無線LANと繋ぐ必要があるし、その後TimeMachineから上書きコピーしてきたら、おかしなことになるかもしれないし、それはそれでいいんですが。

そんなわけでその時は我が家の無線LANルーターと、モバイルWi-Fiルーターの設定を行なって無線LAN環境復活、ということでもう2ヶ月になるんですが、1つだけスッカリ忘れていたことがありました…

「パブリックDNS」の設定を忘れてました。

去年、ネタフルで「iPhoneのWiFi接続を高速化する魔法の数字「8.8.8.8,8.8.4.4」」の記事が話題になった頃に前のMBAには設定していたのですが、新マシンに移行してから2ヶ月気がつかなかったわけだから「もしかしてたいして効果ないんじゃないかな」と思ったんですが、再設定したところやっぱりサクサク表示するのが体感で感じられたので、やっぱり効果あるなあと。

また恐ろしく今更感なエントリになっちゃってますが、とりあえずまだ知らない方もいらっしゃるとは思うので。どのくらい速くなったか計測ソフトあるみたいなんでそのうち機会見つけて調べてみたいと思いますが、とりあえず今日はDNSの設定だけご紹介します。

MacでのDNSの設定方法 

以下、Macの場合の設定方法となりますが、WindowsでもiPhoneでも同様にDNSを設定すればいいです。ネットワーク設定にDNSを指定するところに設定してください。

20120824a.png

システム環境設定 > ネットワーク と辿ると、「ネットワーク名」に現在接続中のネットワークが選ばれています。右下の「詳細…」ボタンを押します。

 

20120824b.png

上の「DNS」タブを選んで、DNSサーバ欄の下の「+」ボタンを押してDNSサーバのIPアドレスを入力します。

リストの上のDNSから優先して使用されます。ドラッグで順序入れ替えでき、「−」ボタンで削除できます。OKを押して適用です。

 

以下の4つのPublic DNSが高速だと評判です。

8.8.4.4 (Google Public DNS)
8.8.8.8 (Google Public DNS)
129.250.35.250 (NTT America Technical Operations)
129.250.35.251 (NTT America Technical Operations)

4つ全部入力する必要はありません。そもそも、プライマリDNSとセカンダリDNSの2つくらいしか入力できない環境もあるかと思いますので。その場合はどれか2つ選びましょう。設定してみてブラウザでWebページを切り替えた時の表示が良い感じで速くなるようなら設定しておけばいいと思います。

 

Public DNSを使わないほうがいい場合

と、紹介しておいてなんですが、闇雲に「Public DNSにしよう、みんなで使いまくろう!」っていうことではありません。

例えばGoogle Public DNSの場合、サービスに必要なテンポラリーログのみを保存し 24〜48時間で消去するようになっているということですが、ホントかなあ、と思っちゃいますし。なんで信用出来ないのかはよくわかりませんけど(笑) もちろん、自分が利用しているISPのDNSなら安全、というのも同様に保証できないわけですけど。

それと、環境によっては上記のPublic DNSに変更しても速くならなかったり、かえって遅くなってしまう場合もあるかもしれません。そもそも回線速度が遅い環境ではDNSだけ速くなっても焼け石に水かもしれませんし、近頃は指定されたネットワーク設定以外は禁止されている会社も多いと思います。僕が以前勤めていた会社や出向していた会社の場合、社員が勝手に設定変えたりなんかしたらメチャクチャ怒られ、始末書モノだと思います(笑)

 

とにかく、自分の今のネットワーク環境に不満がないようならわざわざ設定する必要はありません。設定してみて体感でわかるくらい効果があるようであれば使うといいですが、たいして変化がないようなら、君子危うきに近寄らず、が懸命かと思いますし。

ちゃんとネットに繋がっているはずなのにブラウジングできないとか遅いとか、基本的にネットが不調な場合に適宜変更したほうがいいのかもしれないです。ISPのDNSサーバに障害発生しているときなどに「DNSに 8.8.8.8 と設定すれば繋がるようになるかも」とか。覚えておくと役に立つかもしれないですね。

 

ちなみに Google Public DNS を使用する上でのメリットが、以下のブログにわかりやすくまとめられていました。無料で使えて、高速で、セキュリティ対策されている、ということで。

参考:Google Public DNS を使う理由を学びました。ちゃんちゃん。の巻 (TrippyBoyの愉快な日々)

 

追記:また、こちらのブログではGoogle Public DNSについて詳しく考察されていました。結局のところ、たいして速くならないか、むしろ遅くなってしまう可能性が高いようです。多少問題もあるようです。やはり、いざという時のバックアップ用に留めておく程度の方がよいのかもしれないです。

参考:「魔法の数字8.8.8.8」