燻製初挑戦!スモークチーズ大作戦
前からやってみたいなあと思いつつ、気づけば何もせずに数ヶ月経ってしまっていたんですが、ようやく重い腰を上げてはじめてみました、燻製。いろいろな人に「簡単に作れるよ」って聞くたびにやってみたいなあと思ってたんです。自分でベーコン的なものとか作れたら最高ですよね。想像しただけでビール飲みたくなります。
といっても、本格的な燻製器とか買ったわけではないですが。とりあえずどんなもんかやってみようってことで、道具は某100均で揃えてみました。食材も簡単だと噂の6Pチーズでいってみます。スモークチーズです。
ちなみに自慢じゃないですが、僕の小・中学生の頃の家庭科の成績はかなりのもので自他共に認める才能の持ち主でした。例えば、包丁を持たせればあっという間に食材が血に染まり、チャーハンを作れば「何… これ?食べ物?」って言われるほど。その技は大人になった今でも色あせていません。
今回は特に味付けとかもなく、包丁すら使わない作業しかないので、見せ場はないとは思うのですが、果たして僕でも本当においしいスモークチーズが作れるのでしょうか? かなり心配になってきました。
近所の100均で買ってきた道具は中華鍋x2、スモークチップ、蒸し器、アルミホイル。中華鍋は片方を蓋にしたいので2つ買って来ました。家にある奴使えばいいと思うんですけど、さすがに煙まみれになって匂いとかつきまくったら絶対家族に怒られるので燻製専用ということで用意しました。
蛇足ですがレジまで持って行ったらこの20cmサイズの中華鍋は210円でちょっとショックでした… 一回り小さい中華鍋(18cmサイズ)にすれば105円で済んだのかな。でもまあ、このくらいサイズに余裕が欲しい気がするのでポジティブに考えましょう。それにしても、最近の100均は全然「100円均一」じゃないのでこういう時、騙された気分になってしまいます。でも、なかなかレジで「あ、100円じゃないんですか。じゃあ、やめます」って言いにくいしなあ… 手にした時にちゃんと確認すればいいだけなんですけど。というわけで、しめてお値段735円(税込)
さっそく燻製を作り始めてみたいところではありますが、その前に中華鍋を空焼きしないといけません。売っている中華鍋には傷防止などのために塗料が塗ってあるんですね。わが家はIHコンロなので、カセットコンロで焼きを入れます。
だんだん塗膜が溶けていきます。モワモワと煙が出て、臭い、イヤな臭いがしますので、必ず換気扇を動かすのをお忘れなく。
まんべんなく空焼きした中華鍋が左になります。すっかり鉄の色になりました。右はまだ空焼きしてない蓋用のヤツです。この後2つ目も空焼きして、一度綺麗に洗って乾かします。
いよいよ燻製開始です。アルミホイルを敷き(こんな大きくする必要はなかったようです)、スモークチップを一掴み。本当は桜のチップを使うのがオススメみたいなんですが、100均にはナラ・ブナ・クヌギのブレンドのヤツしか売ってませんでした。今回はどんなもんか試すだけですし、そのうち上手に作れるようになってきたらサクラにしてみようと思います。
いよいよ蒸し器を中華鍋にセットして、6Pチーズを並べます。ちなみに6Pチーズは某大手メーカーのではなく、スーパーで某PBの安いヤツ買ってきました。チーズのアルミホイルの下の部分は剥がさずそのままにしておきました。
中華鍋をこんな感じで蓋にして、いよいよ火を付けます。煙が出てきますので換気扇をフル稼働させておきます。可能な限り庭やベランダでやる方がよさそうです。ちょっと風が強かったのでキッチンでやってしまいましたが、室内に臭いが残ってしまって、嫁さんに怒られました…
燻製中の様子です。あまりちょくちょく開けるとよくないのかもですが、最初だしどんな感じか見たかったので失敗覚悟で開けまくってます。あと、煙の出方とか様子見つつ、火をつけたり弱火にしたりしています。本来は温度計用意して、なるべく鍋の中が一定の温度になるようにするんでしょうけど、そのへんのノウハウは今の僕には知る由もないのでした。
これがだいたい5分ほど経過した状態。うっすらとスモーク的な色がつき始めています。キッチンペーパーで水滴を拭いてやるといいみたいです。
15分経過。かなりスモークチーズっぽくなって来ました! 匂いもかなり良い感じです!
そして燻製開始から30分、完成です! なんかそれっぽい色です!うわー、感激!
すぐに食べてみたかったんですが、とりあえず粗熱を取ってから、冷蔵庫で2時間ほど冷やしなさいってことだったので、ガマンしました。今度出来たても食べてみようかな。
そんなわけで粗熱を取って、お皿に移して冷やそうと思ったんですが、ここで問題発生。チーズの下のアルミホイルが蒸し器に張り付いてしまっていたのです。なんとかアルミホイルを剥がしてみたら、チーズの下のほうが硬くなってしまっていました。むしろ焼きチーズな感じ。
たぶん、蒸し器を使ったのが良くなかったみたいです。蒸し器は穴が小さく、平らな金属の部分が広いので、熱が上がりすぎて蒸し器自体も高熱になってしまったのかなと。網にしておくべきだったのかもしれません。あと、中華鍋だとスモークチップと食材の距離が近くなってしまうので、温度調節にもっと気を使わないとダメなんだろうなあ。
なんか失敗感漂ってしまいましたが、冷蔵庫で2時間ほど冷やしたものがこちらです。やっぱり下の部分が焼けてしまってパサパサになってしまっていましたが、上の方はちゃんとスモークチーズになっていましたよ! 焼きチーズになっちゃった部分もそれはそれで美味しかったし。失敗は失敗でしたが、それなりにいい感じ。まあ、チーズは何をどうやっても美味しいってだけかもしれません。
自分で作ったってのもあるかもですが、出来損ないでも本当においしかったなあ。ビールに合いすぎてヤバイです。家族にもなかなか好評でした。
次は道具や燻し方をもうちょっと研究して、今度こそ成功させたいです。焼きチーズになってしまったところがうまく行けばもっとおいしくなるだろうし、サクラチップにすればもっと良い感じになるのかな?これはもう、上を目指すしか!
燻すのに30分しかかかりませんし、冷やすのを入れても3時間もあればいいわけで、これだけで最強クラスのおつまみが作れるなんてすごすぎる! 今後、6Pチーズを買ってきたまま食べるなんて考えられない、考えたくない(笑)
![]() | 燻製大事典 太田 潤 成美堂出版 |