直感的にメモリ機能が使えるiPhone用電卓「フュージョン計算機」
電卓で2×3+4×5のような計算をする場合、メモリ機能を使いますが、僕はどうもこれが苦手で。
電卓で計算する場合、こんな感じになると思います。
- MCを押してメモリの内容を0にしておく
- 2×3M+でメモリに加算。表示は6.に(メモリの内容は6)
- 4×5M+でメモリに加算。表示は20.に(メモリの内容は26)
- MRを押してメモリの内容を表示。26が表示される。
こうやればいいってのは頭ではわかってはいるんですが、結局2x3を計算して6って出たら紙にメモしておいて、次に4x5を計算して20を出して、さっき紙に書いておいた6と足して26、みたいな人力メモリを使ってしまうことが多いです。電卓慣れしてないってだけなんですが、メモリ機能のことがとっさに頭に出てこないんですよね。
Mac OS Xの「計算機」は動きが違う
それに、電卓によっては微妙に動きが違ったりして困るのです。
家にあるキヤノンの電卓や、ELECOMのキーボード電卓ではさきほどの操作でちゃんと計算できるんですが、例えばMacの標準の「計算機」だと、上の操作を行うと、計算結果は何故か8となってしまいます。
最初、全く意味がわからず、バグかと思ったんですが、Mac OS Xの電卓のメモリ機能は以下のような動きのようです。
- MCを押してメモリの内容を0にしておく
- 2×3M+でメモリに加算。表示は3.に(メモリの内容は3)
- 4×5M+でメモリに加算。表示は5.に(メモリの内容は8)
- MRを押してメモリの内容を表示。8が表示される。
ようするに、M+を押しても計算してくれないのです。というわけで、都度=を押して計算を確定させていく必要があります。
- MCを押してメモリの内容を0にしておく
- 2×3=M+でメモリに加算。表示は6.に(メモリの内容は6)
- 4×5=M+でメモリに加算。表示は20.に(メモリの内容は26)
- MRを押してメモリの内容を表示。26が表示される。
Mac OS X標準の「計算機」のM+、M-は、あくまでも現在表示されている数字をメモリに加算・減算するようで、2x3まで押した状態では3が表示されているので、そこでM+を押しても3がメモリ加算されるだけ。2とxの意味全くなし、ということに。明確に=を押して計算した結果をM+しなければいけないみたいで。
上のキヤノンとかのそれまでの入力を計算してくれる動きが普通の動きだとは思っていたんですが、Macの電卓もまあ、別に大間違いってわけでもないのかなあとか。
そんないろいろなメーカーの電卓を使う機会はないかもですが、電卓によってメモリ機能がどういう動きをするかいちいち把握してからでなければ使えないし、メモリ記録されている時も画面上に「M」とかしか出てないので現在のメモリ内容はMR押さないといけないしで、頭ではわかっているけど、イマイチ頭に入ってこない電卓のメモリ機能です。
そんなわけで、やっぱり途中経過をつい紙に書きながら計算をしてしまうのですが、iPhoneのアプリでいい電卓がありました。
「フュージョン計算機」が直感的でわかりやすい
iPhone用の電卓アプリ「フュージョン計算機」がこのメモリ機能をうまいこと可視化してくれるので気に入っています。有料・無料版3つのアプリがありますが、僕はFusion Calc+を使用しています。
画面上にはメモリ機能に関するMC、MR、M+、M-といったボタンは見当たりませんが、とりあえず先ほどの計算を行なってみます。
まずは2×3とタップ。=ボタンで計算を確定させてもさせなくてもいいので、上の余白のどこにでもいいので数字をドラッグします。
計算式をドラッグすることで数字を置くことができます。メモリ記録と同じですね。
同様に4×5も計算させてドラッグします。画面上に、6と20という数字が置かれています。
そして、数字右横のボタンを押すと、置かれている数字全部を合計してくれます。
置いた数字を元に戻すこともできます。6を戻してから+を押して、20も戻すことでも26が計算できます。右横のボタンだと全て加算するだけですが、この方法なら5×4−3×2のような減算を含む本来であればM-を使わなければならない計算も行えます。
電卓のようにメモリの内容が見えないということもないですし、いつものように計算途中の数字を紙にメモする感覚で使えますし、iPhone、スマートフォンならではという感じで非常にわかりやすいなあと思います。
かなりいい感じなんですが…
そんなわけでフュージョン計算機、かなり気に入ってるんですが、=を押した後、数字を押しても次の計算が行えないところだけなんとかならないかなあ…
具体的にはこんな感じです。「1+3」と「2×5」という2つの計算を行う場合、
1+3=とタップします。計算結果の4が表示されている状態です。
次の計算「2×5」を行うため、2を押すと、たいていの電卓では前の計算はすでに終わっているのでリセットされて2が表示されますが、Fusion:Calcは前の計算結果が残っているとリセットされないのです。計算が終わったらCを押してクリアすればいいだけなんですが、他の一般的な電卓の動きとの違いで地味にひっかかってしまうので、ここを改善してもらえるとすごくいいのになあ、と思ってます。
フュージョン計算機と FusionCalc+の違いはデザインの違い、フュージョン計算機とFusionCalc Liteの違いは広告の有無の違いがあります。
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