Titanium Mobileでのコンソールにログ出力する方法

Titanium Mobileで作成中のアプリをiOSシミュレータで動作させる際に、動作をチェックする目的でコンソールにログ出力することができます。

もちろんTitanium Studioのデバッガを使って細かくデバッグするといいですが、処理を止めずにコンソールに変数の値にどんなものが入っているか、ちゃんとこの処理を通っているかなど、簡易的にチェックすることができるのでログ出力は手軽で便利です。

Titanium Studioのコンソールへの出力になりますので、実機に転送した場合はログを確認することはできません。

 

ログレベルについて

ログ出力には5段階のログレベルがあります。

  • ERROR … エラー
  • WARN … 警告
  • INFO … 情報
  • DEBUG … デバッグ情報
  • TRACE … 詳細なトレース情報。

ちなみにTitanium MobileではFATAL(致命的なエラー)レベルはありません。

 

使い方

ログレベルによって以下のように使い分けます。

Ti.API.error('エラー');
Ti.API.warn('警告');
Ti.API.info('情報');
Ti.API.debug('デバッグ情報');
Ti.API.trace('トレース情報');

20121026-log.png

コンソールにはこのように色分けされて表示されます。

ただし、標準の設定ではERRORからINFOまでのログレベルしか表示されません。DEBUGとTRACEを出力させるには出力対象にするログレベルを指定する必要があります。

 

コンソールに出力するログレベルの指定方法

20121027-runconfig.png

実行アイコンを押し、Run Configurationsを選びます。

20121026-RunConfigurations.png

Log levelという欄がありますので5段階の中から出力対象とするログレベルを選びます。選んだログレベル以上の出力が行われます。例えばDebugを選ぶと、Trace以外は全て出力されることになります。 

 20121026-setting.png

Ti.App.logも使えます

前出のTi.App.infoなどログレベルごとのメソッドの他に、logメソッドで引数にログレベルを指定することでも同じように出力することができます。

Ti.API.log('ERROR', 'エラー');
Ti.API.log('WARN', '警告');
Ti.API.log('INFO', '情報');
Ti.API.log('DEBUG', 'デバッグ情報');
Ti.API.log('TRACE', 'トレース情報');

第一引数には ERROR / WARN / INFO / DEGUB / TRACE が指定可能です。ログレベルは大文字小文字の区別はありません。5種類以外のログレベルが指定された場合はINFOとして動作します。