ログインフォームなどのパスワードを忘れてしまった場合に入力内容を確認する方法
ゆうちょ銀行のインターネットバンキングのログインパスワードをうっかり忘れてしまいました。
心当たりのあるパスフレーズはみんな試してみたのですが、全部ダメ。全く思い出すことができません。
一応、アカウント・アグリゲーションツールのMoneyLookにログイン情報を登録してあるので、なんとか自動ログインはできることはできるのですが、他のPCから手動でログインしたりすることができない状況です。
旧パスワードを要求されてしまいました
そんなわけで、MoneyLookで自動ログイン後、メインメニューの「ご登録確認内容・変更」からログインパスワードを変更しようと思ったのですが… なんと、旧パスワードを要求してきやがります(笑)
「もうログイン済みなんだから旧パスワードの入力いらないじゃんか!」…と思うわけですが、「そもそもログインできているんだからパスワードを覚えていて当然でしょ」と言われたらそれまでですね(笑) でも、今回みたいにPC側で覚えてくれてるからこそ崖っぷちで使えてる、みたいなケースもあり得るわけで。
しかも、パスワード紛失時は郵便局に行って用紙と封筒もらって(ダウンロードして印刷する方法もありますが…)、必要事項を記入して、郵送で申し込まないといけないそうなのです。いったい何日かかることやら。
このへんの融通の効かなさが、民営化したとはいえまだまだお役所体質だなーとか思ってしまいますが。せめてネットから新パスワードを発行できればいいのになあ。このためだけに郵便局行って何日も待たないといけないとか不便で仕方ないですよ。実際、残高照会したいだけですし(笑)
まあ、大切なパスワードくらいちゃんと覚えとけって話なんですけどね。
パスワード欄には何かが入力されているのですが…
幸い、ログインフォームにはMoneyLookがパスワードを入力してくれています。
passwordのinputボックスなので、●●●●●●●●ってなっちゃってて全く読めませんけれど。
なんとかしてこれを読む方法がないかなあ…
開発用ツールで確認しましょう
そこで開発ツールの出番です。
Internet Explorerだったら「開発者ツール」、Firefoxなら「FireBug」、Chromeなら「Developer Tool」のように、それぞれのブラウザごとにCSSやDOMなどを確認・編集できる開発用ツールがありますので、それを使います。
ちなみにこれはFirefoxでFireBugを起動したところです。小さくて見づらいですが、ログイン画面で、パスワード欄に何らかの値が入力されている状態でFireBugを起動しています。
パスワード欄を選択した状態で、右ペインの表示内容をDOMに切り替えると、現在のパスワード欄のプロパティなどを確認することができます。
inputタグのtype要素の内容を password から text に大胆に変更してしまいましょう。ちなみに変更したい値をクリックすると編集モードになります。
具体的には <input type="password">を、無理矢理<input type="text"> に変更する形になります。すると…?
Before
After
なんということでしょう。あんなに思い出そうとしても出てこなかったパスワードが、いとも簡単に表示されたではありませんか。
inputタグのtype要素が"text"に書き換えられたことで、表示されるようになったわけですね。もちろん、これはクライアント側だけの変更で、サーバ側のソースが書き換わるわけではありませんのでご安心ください(笑) 次回利用時にはもちろんpasswordに戻っていますよ。
というわけで、無事に紛失したパスワードを確認することができました。
もちろんこの方法はゆうちょダイレクトに限った話ではありません。ログイン画面や掲示板のパスフレーズなど、ブラウザがCookieで覚えていて何か入力されているけど中身がわからないという場合には、同様の方法で確認できると思います。